« 最前列の「ウイキッド」観劇 | トップページ | 無償の愛と恋愛(2)、再録 »

2008.11.24

無償の愛と恋愛

丁度1年前に天国に旅立たれた「ゆきの」さん

残された文章を読んで、感動して

無償の愛と恋愛

人間は社会的動物ですから

いろいろな形で社会の人々と接触する中で

個個の人に、さまざまな感情を抱きます

その中で

他者に対して、

その存在を尊敬し、大切にしたいと思う、暖かい感情

があります

そうした感情は、広く「愛」と呼ばれるのでしょう

しかし

この愛の中に

特定の異性に向けられる恋愛感情

家族愛や友情のように

特定の限られた人々に向けられた愛情

さらに、

無償の愛のような人間愛

さまざまな愛の形や深さがあります

1年前に若くして亡くなられた「ゆきの」さん

残された日記を読み返していると

恋愛感情と無償の愛

との間での

心の迷いが出ています

自分にとってもこれは大切な問題です

恋愛感情は

特定の異性に向けられたもの

他の人に対する気持ちと

明らかに異質なものです

この愛の感情が強く働いている時

脳内では

そのすぐ側にある、理性的な判断をする神経細胞の働きが

しばしばオフの状態になる

盲目の愛、

好きになればまわりのことがまったく見えなくなる

したがって

愛する人への熱い思いに舞い上がってしまうと

その他の人々への愛の感情が、しばしば等閑視される

むしろ

独占的な愛、すべてを拘束された愛が

恋愛における最高の愛の誠実の証と認められる

実際には

そこまで盲目的な恋愛感情に支配されることはないでしょうけど

他方

思いやりの人間愛

人間誰でも周囲の存在を大切にしたい気持ち

があります

特に

友情や家族愛は自己愛と同じように

強いものです

さらに

直接利害関係の無い人々への人間愛

これは

心の中の対人知性によって

相手の立場・気持ちを豊かにイメージする中で

育てられ、強くなっていく感情です

この対人知性に欠ける人は

あまり他人の気持ちをイメージできませんので

直接自分の利害にかかわる人への

愛の気持ちが強くても

自分と直に関係の無い人々のことは

どうでも良くなってきます。無感情になります

同じ地球上に住む貧しい人々の苦しみや悲しみに対しても

常に他人事、自分には関係の無いこと、

なんの心の共感や痛みを感じません

動物に対する気持ちでも同じです

自分が飼っている犬や猫への愛情が

どんなに深くて細やかでも

生きている他の動物への慈愛の気持ちは

まったく別のものとみる人が多くみられます

自分の愛犬への愛情を通じて

生きている生き物すべてへの

深い慈しみの気持ちを知ることができる人は

対人知性の良く発達した素晴らしい人です

さて

恋愛感情を持ちながら

他の人々への豊かな愛情を持ち続けることができるのでしょうか

「ゆきの」さんの悩みは

ここにあるのでしょう

相手に対する強い恋愛感情によって

自分のこの愛の感情が

相手によって強く支配されつくすことを願っている

同時に

相手の愛の感情もすべて自分に向けられることを

強く願っている

その時

あまりに強くその感情が燃え上がると

愛に関して理性的な判断をする神経細胞がオフになる

他の人への気持ちでは、オフになって

しばしば他人との心が通わなくなる

知り合いの中で、恋多き女性

今熱烈な恋愛の最中かどうか

なんとなく推測できるような人

他人への関心が弱くなって

連絡しても、ナシのつぶて

また恋ボケか

しばらくして

急に連絡が来て

こちらが驚く時は、恋愛の終わりの徴

他方で

どんなに恋する相手を大切に思って

誠実に深く愛しても

その周囲の神経細胞が決してオフにならない女性

どんな人にも公平な気持ちで愛情を注いでいく

そんな方は

対人知性が非常に豊かで

常にイメージの力の働きで

悲しんでいる人や貧しい人への関心・共感力が強くなり

自分が困っている人々に何かできることに

人間として生きている生き甲斐や喜びを感じる人

その強い愛情は

決して二人の恋愛に対する裏切り・不倫ではなく

恋人である前に、一人の心豊かな人間の証

こうした人々の愛情のあり方を

恋人は

どこまで理解し尊敬できるか

それは

二人の恋愛の過程で

お互いに

よいように影響しあい、共感し一体化できるか

二人の努力によりますね

本能だけに任せれば

自分への独占的な愛情を相手に強く要求し

やがて

その愛が崩壊していくから

現実には

なかなか難しいですね

人間の感情は移ろいやすい

どんなに親しく理解していても

自分以外の異性への愛情は

自分への愛の薄れ行く悲しみと推測して

恋愛への不安な気お持ちが大きくなってくる

この危惧を考えると

多くの人々への愛情に生き甲斐を感じる人は

もはや

特定の異性への恋愛感情を初めから抑えるようになる

そして

恋愛を避けていると、なかなか結婚できなくなる

厳しい現実ですね

私などは

素晴らしいところのある女性には、

すぐに感動し、共感し

惚れてしまう悪い癖

愛の感情量が多すぎて

すぐにあふれ出てくるので

仕方ない

(それですぐに女性に警戒されますが、どんびき)

どこまで恋愛感情で、多情の浮気者なのか

どこまで人間愛豊かな者なのか、

別にそれで何かしようということではなく

離れて感動しているだけで十分ですが

ゆきのさんは

本当に心豊かな女性でした

相手の方の理解が一番大切でしょうね

ゆきのさんのホームページから



愛情には、本当にいろいろあって・・・

この言葉の意味するところは広すぎて
私には説明することができません。

相手のことを心から想うということが、
愛するということならば、
私には愛する人がたくさんいます。

愛する人がたくさんいてはいけないのでしょうか?

以前、私の愛情を独占したいという人がいました。
私も、その人を愛していたから、気持ちに答えたいと思いました。
でも、お互いに苦しむ結果となってしまいました。

人が誰かを愛するということは、
誰にも止められるものではありませんし、
また制限できるものでもありません。
ここからここまでと線を引けるものでもありません。

家族や恋人だけではなく、
出会ったばかりの人や、
顔を見たことがない人など、
愛情を持って接することはいけないことでしょうか?

何が正しくて、
何が間違っているのか、
わからなくなるときがあります。

愛する人がたくさんいるからといって、
恋人をたくさん作るということでありません。
浮気をするということでもありません。
そのあたりのことを理解してもらえないと、
私はとても悲しくなるときがあります。

愛するということに順位はありません。
全ての人に無償の愛を・・・
そう思う私は間違っているのでしょうか?

|

« 最前列の「ウイキッド」観劇 | トップページ | 無償の愛と恋愛(2)、再録 »

「心と体」カテゴリの記事

コメント

コメント、ありがとうございます

愛は優しい気持ちを生み、笑顔を作り出す

亡くなられたゆきのさんとの出会いは
飛行機内のステュワーデスの笑顔が
機内に閉じ込められたお客さんの心の緊張を
解きほぐすのに非常に大切な力になる
そんな私の日記がきっかけで、
これからも笑顔を大切にお客さんに接していきたいと
話をされていました

ゆきのさんのような純粋な心の方は
どなたに対しても優しく親切に
愛情一杯のサービスを心がけている

そうした広い人間的な愛情と
特定の異性への深い思い
との間で
迷っていられたのかもしれません。
人生でやりのこしたこととして
子供を生んで育てたかった
と日記にかかれています。

亡くなられた後も、みなさんに
こんなに愛されているゆきのさん
ゆきのさんの愛情は、
愛した仲間の心の中に生きつづける

投稿: takujuku | 2008.11.24 17:58

始めまして
人間の個性に合わせて自由自在な愛
生きる意欲から愛は生れ出るのかな
大自然の無償の恵みも愛かも知れない
愛は優しい気持ちを生み 笑顔を作り出す
博愛なんて素敵ですが裏切りもあります
愛を感じ取れる心の余裕が欲しいものです

投稿: マドラ- | 2008.11.24 15:18

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48357/43210268

この記事へのトラックバック一覧です: 無償の愛と恋愛:

« 最前列の「ウイキッド」観劇 | トップページ | 無償の愛と恋愛(2)、再録 »