寝苦しい夜、愛することは罪ですか
愛について
昨日午後(
(7月2日)
「愛することは罪ですか?」
難しいテーマで
この続きを書こうと一息入れていると
夕方のニュースで
あまりにも符号、
びっくりしました
「86歳のおばあちゃんが
定職がなく、糖尿の病気がちのわが子(50歳代)の将来を悲観して
自分の手でわが子の命を奪ってしまった」
近所の方の話では
おばあちゃんは、とても子煩悩で
息子さんのこと、いつも
大変心配していた。
考え悩んだ末に、愛する息子の・・・
詳しくは分かりませんが
「愛することは罪ですか」
心が痛んできて、涙が出てきます
親子の情愛といっても
ここまで深く
自分が大切に育てた息子の世界に
のめり込んでしまうのか
愛することは、罪?
●
長年慣れ親しんだキリスト教では
一神教の神への愛は絶対的なもの
そして
神との愛の契約に基づいて
神の作られ、愛される人間に対して
人は
愛の奉仕を誠心誠意行うべきである
ロマ書
「愛がなければ、すべてが虚しい」
(私たちの教会での結婚式、その前日に
この言葉を読んでいました)
マザーテレサ
コルコタ(カトマンズ)のマザーの家
ワイフが亡くなった直後の夏に
一人で訪問しました
家の中に入ったすぐのところに
マザーの御棺(追悼の碑)
その上に
こんな愛の言葉が
書かれていました(正確ではありません)
「私があなたがたを愛したように
あなたがたも、他の人を愛しなさい」
長い時間
マザーへの深い感謝と追慕の気持ちで
祈っていました
これからもマザーに倣って
周りの人々を愛し、幸せを願っていこう
そう心の中で誓っていました
●
儒教でも
『論語』(岩波文庫、金谷治訳注)
巻第八
「24」
子貢問うて曰く、
一言にして以って
終身これを行うべき者ありや
子の日(のたま)わく
其れ恕(じょ)か
己の欲せざる所
人に施すこと勿れ
「恕」=思いやり
結婚式のお祝いのスピーチ
新郎に対し
家族円満の秘訣として
女の口を心で支える
奥さんは
楽しく幸せにおしゃべり
その姿を
いつも温かい気持ちで
支え続ける
それが
「恕」
(本当の思いやりの精神)
私は逆でしたね、反省、懺悔
いつも父さんの、大学の愚痴ばかり聞かされて・・・
ワイフに、よく嘆かれました
でも、どんな内容でも、
二人のおしゃべりも良いです
●
仏陀の教えでは
愛欲は執着
その執着を断たなければ
心の平安はこない
●
トーマスマン『トニオクレーゲル』
学生時代に
ドイツ語の原書で読んだとき
この一言がいつまでも胸に刺さってしまい
今でも忘れられない
「愛することは、悩むこと」
激しく燃える愛の情念
その時
脳内の側頭葉では
愛の情念が強く働いて
そのすぐそばにある
冷静に考える思考系の神経細胞が
オフになっている
愛は盲目
あばたもえくぼ
蓼食う虫も好き好き
愛に夢中になると
世の中すべてことが
ハッピー、ハッピー、ばら色
しかし
時間と共に
スイッチが入ってくると
冷静になって
この愛情について考えるようになる
その時
女心と秋の空
感情系の働きは
容易に変わってしまうことがある
もちろん
いつまでも変わらぬ真実の愛がある
しかし
その愛でさえ
この世でいつかは
諸行無常の響きあり
人間は老いて死んでいく
その時
愛が深かれば
別れの悲しみも
それだけ深い
愛は
いつか深い苦しみ悲しみを生み出す
愛は
相手の心を奪おうとして
時の流れに棹差そうとして
強い執着の心を生み出す
そこで苦しみもがく
愛があれば
生きる者の悲しみ苦しみ
でもでも
生きている限り
人は他人を愛せずにはいられない
脳の中の対人知性が豊かになれば
それだけ強く
他人の心の動きに敏感に絡んでくる
ともに深い共感の愛の気持ちを抱き
ともに思いやりの心で、慰めあっている
悲しみにあるときも
喜びにあるときも
それが生きている証
愛がなくては生きられない
マザーが話しているように
一番の問題は
人に対する無関心
関心を持つと
愛の心が自然に生まれてくる
●
進化論
生物は、
オスとメスの交配から生まれる
自分の種を保存する能力に優れた生物ほど
この地球上に生き残り
種の遺伝子を、
長い世代にわたって
継承していく
人間は
種として生き残るためには
遺伝子の中に
人への愛欲が組み込まれていなければならない
欲望として異性への愛が強くなると
それだけ種としての生命力が長く続いていく
愛欲が薄れていくと
人間という生物は
もはや長く地球に生き残る力が弱くなる
もちろん
人間の誕生だけが生き残りの全てではない
生まれた人間は
十分この世で健康に育って
次の世代に
優れた遺伝子を残していかなければならない
生まれてきた人間同士の争い(戦争)が激しくなると
それだけ
人間の種としての生命力が消耗し
多くの人々の生き残りが難しくなる
その争いは
しばしば人間の自己保存の本能から生じている
遺伝子の中に組み込まれているさまざまな欲求
がそこに働いている
その中には、
愛欲も非常に重要な欲求
それらをうまく社会的に抑制し、
コントロールしないと
争いの激化によって
種の滅びに向かってしまう
そこで
生まれたきた時の本能的な生存欲求のままの人間の
社会的な飼いならしが不可欠になる
そのために
人間は、文明を起こし
社会的な規範を作り上げ
その中で人々を教化することで
社会的な秩序を維持し
本能的な愛欲のコントロールを図ろうとする
一方で
次の世に遺伝子を継承させるために
愛欲を活発に活かして、新たな生命を生み
他方で
愛欲の強い働きに伴う社会的な混乱をさけるために
社会的な規範を作り
人々の生活様式(文化)を
厳しく律しようとする
愛欲に執着し
愛欲のおもむくままに奔放に生きる人々を
社会の中に取り込んで
社会的な規律を持たせ
他方で
過度の禁欲で遺伝子の継承にも
難しくなるという
種の危機に対して
秩序ある社会的な規範を持ち込もうとする
すなわち
結婚という社会的なルール
人口減少が危惧されている社会で
愛することがもっと喜びになるように
結局
ブッダのいう「中道」
人間の愛は、
「中道」の中でのみ
幸せを成就する
過度の愛欲に執着することなく
過度の禁欲も避けて
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コメント
初めて結婚式のスピーチやることになって
死ぬほど悩んでます・・・
下手に面白いこと言おうとしないで
普通のこと言えばいいんでしょうかね
投稿: 来月結婚式のスピーチが | 2009.07.25 23:46