宇宙に永遠の命を描く、古代エジプト、ピラミッドの王たち
美しいピラミッドが
52度前後の安定した傾斜をもっている
その謎について
ピラミッドに眠る王たちも
宇宙に上って
永遠の命を生きることを願って
現世にこのような巨大な建物
その建物は
はるかに高く遠く
宇宙のはてまで
死後の魂が飛んで、
太陽神のもとに向かうのに
もっとも適した(遠くまで飛べる)
52度前後の傾斜を持っている
そこに
宇宙に永遠に生きようとする王たちの
尽きせぬ夢がこめられている
そう思いながら
美しいピラミッドを見つめていました
**************************
有名なピラミッドは
王の巨大なお墓
その建設の意味を考えていると
「太陽神(アムン)信仰」がある
大きな宇宙に
永遠の休息の場所を求める王たち
永遠の安定した大宇宙に上ることで
王は太陽神に化神
*********************
(再録)
カイロの歴史博物館を出て
ピラミッドのあるギザへバスで向かう。
バスターミナルで
ピラミッド行きのバス探しに
あっちこっちに迷う
、
時間ばかりが過ぎて行く。
娘にもう諦めようと話したところで
路上の警官に指示されて
ようやくバス停留所に行き着く。
お陰で
ピラミッドには
夕方の門の締め切り直前に滑り込みセーフ。
これがラッキー、
あの大きなピラミッドの下を周るのに
娘と二人だけ、
インディジョーンズの世界
、
警官以外無人の砂漠の道を
巨大なピラミッドを見上げ、
歩きながら
完全に古代の世界に没入。
まず手前が
「クフ王」のピラミッド、
あまりにも大きくて、
その周囲を回る二人は
這いまわる小さな蟻のよう。
周囲にはもう誰もいない。
このピラミッド
底辺が1辺230m、
高さは146m、
平均2.5トンの石を
約230万個も積み重ね、
頂上の向かう、ピラミッドの傾斜は51度50分
この傾斜が安定感を与えている
巨大な四角錐形の姿を
見上げていると
そのどっしりした重量感溢れる安定性に
もうびっくり、圧倒される。
どの方角から見ても
見事に安定した傾斜をもつ四角錐の
揺るぎないバランスの取れた安定感。
えもいえぬ美しい傾斜。
さらに進むとまた一つ
「カフラー王」のピラミッド
四角錐の
底辺は1辺215m、
高さは143.5m、
傾斜は53度10分
同じく安定した美しさの傾斜
二つの四角錐の巨大ピラミッド
その間を歩きながら
何故に
このような安定感のある美しい建造物が
作られたのか
沈思黙考する。
その謎、
これから話します。
(ピラミッドテキストに刻まれた呪文では
「天への階段が彼(王)のために造られる。
それによって天に昇るために」)
やがて
二つのピラミッドの後方の空が
夕焼けに赤く染まって行く。
夕日を背景に
シルエットのように見事な傾斜の巨大な四角錘が
三つ浮かんでいる
(三番目はより小さな「メンカウラー王」のピラミッド)
誰もいない夕べの砂漠が
異様な美の光景になる、
砂漠に神が降りてきたよう
砂漠の遥か彼方には、
帰りを急ぐラクダ(あるいは馬かな)の一群
やがて
赤い夕日が、徐々に色あせ
周囲にその淡い光を落とすにつれて、
忍び寄る夜の帳
ますます
色濃くくっきりと
3つのピラミッドが
夜空に浮かび上がってくる。
夜の砂漠を背景にした
一服の絵に収まった3つの四角錘
それぞれがうまく配置され
よくバランスのとれた美しさ
大自然の中の
安定感ある落ち着き。
永遠に
この砂漠に
3つのピラミッドが
どーんと鎮座しているよう。
さらに
シルエットのように浮かぶ巨大な建造物
その傾斜の見事な安定感に圧倒される。
深く感動しながら、考え続けました。
建造物の傾斜が、
これ以上緩やかでも不安になる、
これ以上急でも不安になる
、
この傾斜こそ
究極の安定した均衡のある傾斜、
これしかないような安定した姿。
たとえば
ウイーンにある壮大な豪華な聖シュティハン寺院
あのゴシック建築の美しい建造物、
空に向かって
多くの高い尖塔が
立ち並ぶ
、
この急峻な傾斜は
人間の飽くなき欲望、
天に向かう征服欲を象徴しており、
ダイナミックなパワーを秘めている。
しかし、
建物のあまりに急な傾斜は
非常に不安定な気持をよび起こす。
もっと緩やかな傾斜にすると、
人間の逸る征服欲を
より落ち着かせ、安定させるものになるでしょうにと。
(バベルの塔の話を思い出します)
逆に、
東洋の伝統的な建造物
京都御所の美しい屋根を思い出します。
藁葺き屋根の
ゆったりとした緩やかな傾斜、
それは、
流れるように暖かく、
穏やかで静かな世界を象徴している。
その緩やかで厚みのある傾斜には
平穏を求める人間にとって
深い心の癒しが感じられる。
しかし、
人間の生きる強い欲望は
常に
その静的な優しい世界に安心してしまわず
その発散するエネルギーは
とどまるものではない。
やがて、
より急傾斜の建物で空に広がっていく。
こうした
相反する二つの上下への動き
その動きがお互いに接近し
最終的に一つの傾斜に落ち着いていく
その時の均衡の傾斜こそ
ピラミッドの安定した傾斜ではなかろうか、
人間の
天に向かった激しい征服欲ではなく
穏やか停滞ではない
その二つの行き着くときの
永遠の安定した傾斜
ギザのピラミッドの傾斜は51~53度
まさに
この究極的に安定した傾斜を持っている
一旦この均衡の傾斜に落ち着くと
再び上下に動く力は吸収され
いつまでもこの傾斜にとどまる。
もはや
より激しく上方にぶれることもなく
より穏やかに下方にぶれることもない。
それは
よりいっそうの動きを失った究極の安定性、
そこには
時間を越えた永遠の姿がある。
宇宙の最終的な均衡がある。
ピラミッドの傾斜は
永遠の安定した姿をあらわいている
さらに言えば、
この時空を超越している永遠の存在は
太陽系の世界では、
その基軸の太陽そのものである。
他の惑星は
まだ発展生成過程にあり
そこには
変化をもたらす時間軸が存在しているから。
ピラミッドは
あの美しい安定した傾斜の四角錐で
時空を越えた宇宙の永遠の世界を象徴しているのである。
そして、
その建造物の中に眠る王に永遠の命を与えている。
永遠の世界に時空を越えて存在することで
王は永遠の存在になる。
こうして
王は永遠に生きることで、
唯一の永遠の存在、
太陽そのものになっていく。
あの傾斜をもつピラミッドの中で永遠の命を得た王は
最終的に
太陽神に化身していく。
あのえもいえぬ安定した傾斜の巨大な建物を作ることで
亡き王を太陽神に化身させようとする
人々の願いが込められる。
実際
ピラミッドは
古代からいろいろな形のものが造られているが
ギザのこの美しい傾斜を持つ「真正ピラミッド」の建設で
人々の願いが完成したと思われる。
(注:「地球の歩き方」エジプト編からデータを取っています)
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